2024年6月20日、再生医療事業を手掛けるセルソース株式会社で、社員の皆様を対象にしたセミナーを開催させていただきました。
テーマはPRP(多血小板血漿)治療。
私たち整形外科医にとって、今や無くてはならないPRPについて、そのメカニズムから適応まで、網羅的に講演させていただきました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
切らずに治すPRP治療
PRP治療では、ご自身の血液中に含まれる「血小板」という細胞成分を抽出し、高濃度に濃縮して、対象となる部位に注射で投与します。
投与された血小板はゆるやかに分解されますが、その過程で成長因子を周囲に分泌します。この成長因子には組織の炎症を抑えて再生を後押しする効果があり、注射を受けた部位の痛みが次第に回復するという仕組みです。
注射での投与のため、患部を切らずに治療ができ、治療後の日帰りも可能です。
PRP治療は以下のような症状の方におすすめです。
- 変形性関節症(ひざ、ひじなど)
- 半月板損傷
- 関節軟骨損傷
- 筋炎
- 筋膜炎
- 腱炎(アキレス腱炎、捻挫、テニス肘、ゴルフ肘、腱鞘炎)
PRP治療についてはこちらの記事でさらに詳しくご紹介しております。ご興味のある方はぜひご覧ください。
セルソース株式会社
再生医療の産業化推進を目的とし、脂肪由来幹細胞・滑膜由来幹細胞・血液の加工受託や再生医療を提供する医療機関への法規対応サポート等の再生医療関連事業を展開しています。
「Change Our Future 未来を変える」をパーパスとして掲げ、「Freedom of Life with Medical Revolution すべての人生に自由を 医療に革命を」をミッションとしています。
本社住所:東京都渋谷区渋谷1丁目23-21 渋谷キャスト 11F
ウェブサイト:https://www.cellsource.co.jp
記事の執筆者
NAG整形外科院長:南雲 吉祥
整形外科専門医、スポーツドクター。元は整形外科領域のがん治療医として活動。その後、米国で再生医療の研究に従事する。渡米中のケガをきっかけに、スポーツ医学の重要性を認識。帰国後、スポーツ外科医に転身する。現在、アスリートを血液解析と再生医療を用いた医療技術でサポートする、「アスリートサポートプログラム」を展開中。紹介ページはこちら。