高濃度ビタミンC点滴とは?効果や副作用についても解説|高濃度ビタミンC点滴なら白金台のNAG整形外科

高濃度ビタミンC点滴とは

高濃度ビタミンC点滴の定義と特徴

その名の通り、高濃度のビタミンCを点滴により体内に投与する治療法です。ビタミンCには後述する様々な健康作用がありますが、私たちは体内でビタミンCを生成することが出来ません。また、水溶性ビタミンであるため、吸収されやすい一方で排泄もされやすく、体内での貯蔵が困難という特徴もあります。こういったビタミンCを点滴によって、効果的に体内へ投与するのが高濃度ビタミンC点滴です。

高濃度ビタミンC点滴の効果とは

ビタミンCには以下のような働きがあります。

■抗酸化作用

ビタミンCには元来、抗酸化作用が備わっていますが、多量に投与すると一時的に酸化ストレスが生じることが分かっています。この機序を利用して体内の免疫系を賦活化し、様々な疾病への治療効果が検討されています。

■コラーゲン産生

体内でのコラーゲン産生にはビタミンCが使われており、これを活性化することで、肌や毛髪、爪、骨などの質・強度を向上させる効果が期待できます。

■小腸での鉄の再吸収効率を上げる

鉄の吸収促進により、貧血の予防、エネルギー産生促進による疲労予防、精神的な活力向上効果が期待されます。上記コラーゲン産生も、鉄の吸収により促進されます。

■脂肪燃焼効果

脂肪燃焼に必要なアミノ酸であるカルニチンの働きを支える

高濃度ビタミンC点滴のリスクと副作用

事前にG6PDスクリーニング検査をお勧めします

高濃度ビタミンC点滴は、多量のビタミンCを一度に投与することで生じる酸化ストレスを利用し、体内の免疫力を賦活化する治療法です。しかし、先天的にG6PD(グルコース6リン酸脱水素酵素)という酵素を持たない方の場合、身体が生まれつき酸化ストレスに弱く、本治療により生じる酸化ストレスが原因で思わぬ副作用(溶血性貧血と呼ばれる、赤血球が破壊され生じる貧血)を起こす場合があります。

そのため、初めて高濃度ビタミンC点滴を希望される方には、G6PD活性スクリーニング検査をお勧めします。検査は少量の血液を採取し行います。もしG6PD活性が低い場合は、安全のため高濃度ビタミンC点滴は見合わせて頂く場合があります。

NAG整形外科で高濃度ビタミンC点滴をご希望の方は
下記よりご予約ください。

記事の執筆者

NAG整形外科院長:南雲 吉祥
整形外科専門医、スポーツドクター。元は整形外科領域のがん治療医として活動。その後、米国で再生医療の研究に従事する。渡米中のケガをきっかけに、スポーツ医学の重要性を認識。帰国後、スポーツ外科医に転身する。現在、アスリートを血液解析と再生医療を用いた医療技術でサポートする、「アスリートサポートプログラム」を展開中。