脂肪溶解注射とは?どんな注射?脂肪溶解注射ならNAG整形外科

みなさん、脂肪溶解注射をご存知でしょうか。

痩身系クリニックや美容クリニックで最近取り扱いが増えてきた、新たなダイエット療法です。気になる部位に注射することで “部分痩せ”が可能となることを謳っています。

今回は、そんな脂肪溶解注射について見ていきましょう。

脂肪溶解注射の特徴

脂肪溶解注射は名前の通り、注射を打つことによって局所の脂肪をなくし、部分痩せすることを目的とした治療法です。本治療が世に出たのは2000年台初頭で、比較的新しい治療法と言えます。

脂肪溶解注射には、従来の脂肪吸引手術とは異なり、以下の特徴があります。

  • 腫れを含めたダウンタイムが少ない
  • 手術では取り除きにくいわずかな脂肪にもアプローチ可能
  • 短時間で終わり、価格も低く抑えられている

脂肪溶解注射の中身

主流となる脂肪溶解注射では、デオキシコール酸と呼ばれる物資を注射しています。デオキシコール酸とは、肝臓で作られる胆汁酸の一種で、2017年に米国食品医薬品局(FDA)によって有効性が認められ、脂肪溶解注射の薬液として承認されました。脂肪細胞の細胞膜を破壊する作用があり、破壊された脂肪細胞は再度内部に脂肪滴を貯留することができなくなるため、永続的に局所の痩身作用が得られる、とされています。

また、同じく脂肪溶解注射に用いられる薬液に、フォスファチジルコリン(PPC)という物質があります。デオキシコール酸により破壊された脂肪細胞の中からは中性脂肪が流出しますが、PPC単体では脂肪細胞の破壊作用がないため、一般にPPCはデオキシコール酸との合剤として販売されています。

脂肪溶解注射の適応部位

全身に投与することができますが、脂肪量によっては、その効果が十分に表れないケースがあるようです。また、脂肪吸引手術に比べると、Before & Afterの痩身効果が若干弱いとされています。そのため、お腹や太もも、二の腕などの広範囲の脂肪除去に関する効果は、どうしても手術に劣ります。一方で、顔周囲の狭い範囲の治療には適しています。部

脂肪溶解注射のリスク、副作用

1回の注射で得られる痩身効果は、手術に比べると弱いとされており、一般的には1-2ヶ月の期間をかけて複数回の注射が行われます。

また、均一な除脂肪効果を得ることが難しいのも事実です。ただし、これは、脂肪吸引手術においても同様で、執刀医の技術によっては手術後の脂肪の付き方(落ち方)がまばらになってしまうリスクがあります。

また、ダウンタイムの少なさが魅力の一つですが、針を刺す以上は、数日間に及ぶ局所の腫れや皮下出血のリスクは、常に考えておく必要があります。

リバウンドのリスク

注射後は、その効果が永続的に続く、というのが脂肪溶解注射のキャッチコピーです。実際に脂肪細胞の数自体は、施術に伴い減少するようですが、その後、残った脂肪細胞が肥大化するケースもあり、その場合はリバウンドのリスクがあります。

NAG整形外科で脂肪溶解注射をご希望の方は
下記よりご予約ください。

記事の執筆者

NAG整形外科院長:南雲 吉祥
整形外科専門医、スポーツドクター。元は整形外科領域のがん治療医として活動。その後、米国で再生医療の研究に従事する。渡米中のケガをきっかけに、スポーツ医学の重要性を認識。帰国後、スポーツ外科医に転身する。現在、アスリートを血液解析と再生医療を用いた医療技術でサポートする、「アスリートサポートプログラム」を展開中。紹介ページはこちら